12年目を迎えました2018年07月07日

今日は七夕の日、そして事務所の創立日です。

今日は毎年7月第一週に開催される、大学の卒業学課の同窓会に出かけてきました。
その中での大学教授によるざっくばらんな講演の中で、
七夕の由来的なさわりが出てきて、思いもかけず心に響きました。

「七夕とは、7月7日の夜のこと。
十五夜になる手前の上弦の月のこと。
上弦の月の頃とは、「この世」と「あの世」両世界の境目が曖昧になる。
それが7日です。」

確かに、天の川伝説なども、それを象徴してますよね。

色々な偶然が重なって、私はこの日を創立日にしたのですが、
事務所名にも「なな」があり、私自身の名前にも「な」があります。
この日であることは偶然であるけれど、必然でもありました。

そんな日が、二つの世界の境目に当たる日だったとは。

今携わる木造の構造設計は、エリアレスです。
色々な地域で、その土地に寄り添った設計をする。
地域が異なれば、文化も違います。
二つの世界には必ず境目はあります。
私の仕事は、そんな境目を行き来する部分があると思うのです。

1つの地域に留まり、そこに貢献する生き方もあるけれど
私の仕事はそうではなかったし、私自身も違ったようです。

私が1箇所に留まれなかったことで、手放さざるを得なかったものもあります。
それでも、私のやるべきことは、必要としてくれる多地域の人達と
小さくても確かな繋がりを作っていくこと。
今はそれなのだと思っています。
ボーダーの存在は無視はしませんが、意識しない生き方をしてみたいです。