鉄骨階段と木造2016年11月05日

木造建物に鉄骨階段が付随するケースが時々あります。

外階段、内階段、色々ですが、
私は、基本的には鉄骨階段は自立するようお勧めしてます。
スペース的な問題で、どうしても木造部分が負担せざるおえないこともありますが、原則自立です。

以前は、鉄骨階段と木造を「混構造だ」としてあれこれいう審査機関も多かったですが、近年法改正などもあり、構造計画が明確であればそういう指摘を受けるケースは少なくなりました。

ただ・・鉄骨階段の構造計算って小さい割りに大変です。
階段部材って、きちんと計算すると、それなりに負担荷重が大きいです。
そのため、地震時に発生する力もそこそこあります。
そうした力を木造部分がまともに受けるように考えるのは、木造部の負担が高くなりできれば避けたいのが本音です。

階段は、そのまま意匠的なものでもあるので、フォルムを美しく作りたくなりますが、
細い鉄骨材は、圧縮力には弱かったりします。
意匠設計さんの思惑と一致せず、着地点探しが大変なことも。

鉄骨階段を画像検索すると、住宅向けの内階段は細くシャープな姿も多いですが、
外部階段などは結構がっちり作ってあります。
これって、計算してるしてないの違いかも?と思ったり。

構造計算って、本当に細々した部分にも気を配らないといけません。
なんでこんなずぼらな私がやっているのか不思議でなりません。

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